「日本におけるeSportsの可能性」
~勝田 兼充響尤会長によるeスポーツ五輪競技への考察~
新しいエレクトロニックスポーツが受け入れられ、親しまれて広まるためには、類似する既存のリアルスポーツとの競合や摩擦が起きない配慮があることを大前提とする。
問題点や課題をクリアするために、まずesportとしてIOCに認められる競技があるとするならば、以下のジャンルに可能性があるだろう。
1 格闘ゲーム:実際の格闘スポーツにない設定がすでにスタンダードである為、実際の格闘スポーツと競合しない為
2 FPS(一人称視点シューティング):現実世界ではサバイバルシューティングゲームがあるが、これらは実は未だにシューティングスポーツと言えるまでに洗練されてはいない為
3 コンバットSLG:現実世界では囲碁や将棋があるが、実際にユニットを動かして戦わせる迄には至っていない為
さらに言うなら、オリンピックにはアスリート精神(自己を知り、己を律し、己に打ち克つ)を反映させる義務というのがあるが、上記三つは工夫次第では如何様にもアスリート精神に則ることができる。
1でいうなら、キャラクター同士の対決中血が飛び散ったり過度なダメージを負う表現をしなければ良い
2でいうなら発射する弾はスポンジ弾の様なものにする設定をし、撃たれた相手はやられた後に起き上がってやられたポーズをする工夫をすれば良い
3でいうなら実際に人が死ぬ表現をしなければセーフだ
3を掘り下げて語るなら、コマンダーを一人決めておき、VRなどの仮想フィールド上に「マップ」を展開させる。そのコマンダーの命令によってぶち当たったユニットをユニット専用プレイヤー同士が実際に一騎打ちをするという工夫もできる
(ゆくゆくは仮想現実だけで無く、ドローンやラジコン戦車などをプレイヤーが実際に操縦して仮想弾やBB弾などで勝敗を決めるなども出来る)。
3の案は特に平和活動や記録スポーツなどに貢献出来るだろう。この競技自体が戦争に対する大いなる皮肉になり得るからである。
北朝鮮の選手と日本の選手の連合軍が組めればいよいよ最高に平和な瞬間が訪れるだろう。
東京都主催東京eスポーツフェスタ2020(1月)
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